Top > 世界のお墓

世界のお墓本の中身を見る

Graves in the World

世界のお墓

ネイチャー&サイエンス(構成・文)、新免光比呂(監修)

出版社:幻冬舎

自然と文化

40万年前に出現したと考えられているネアンデルタール人の骨の周りから、花粉の化石が発見された。

この埋葬行為によって、サルがヒトになったといわれるほど、死者を弔う習慣はしごく人間的なものだ。

その後、さまざまな葬送法が発展したが、それは宗教によって左右され、宗教はその土地の自然環境に影響を受ける。イスラームは砂漠に生まれた宗教。砂漠ゆえに墓をつくってもすぐに埋まって所在が分からなくなる。ゆえにイスラームには墓がない。木がない土地では人を燃やせるほどの材木が手に入らないので土葬にすることが多い。土葬では大地が穢れ、水葬では水が穢れ、火葬では火が穢れると考えたゾロアスター教では鳥葬にした。同じように、鳥葬を行うチベットでは死者の魂が天高く昇れるようにと祈る。

 

世界のお墓には、自然とそして人々の心の動きが反映されて奥深い。陽気なお墓もあれば、きらびやかなお墓も、奇妙なお墓も、海中のお墓も、宇宙のお墓も、さまざまある。しきたりの違いに驚くことがあるけれど、それはひとえに文化の違い。故人を思う気持ちは40万年前から古今東西いずこも変わらない。

50カ所以上に及ぶ世界のお墓を紹介した本書ですが、時代の波にのまれて、この先失われていく風習も多い。

関連キーワード

, , , , , , , , , , , , , , , , , ,

スペック

発売日2016年7月 5日
ページ数128(ページ)
サイズB5
定価1600円(税別)
  • お問い合わせ
  • アマゾンでこの本を購入する

カテゴリー

  • 動物
  • 植物
  • 宇宙と地球

自然と文化

世界のお墓世界のお墓
  • 幻冬舎
  • ネイチャー&サイエンス(構成・文)、新免光比呂(監修)

2015:9:25:12:00:

あんな橋 こんな役割 橋の大解剖あんな橋 こんな役割 橋の大解剖
  • 岩崎書店
  • 五十畑 弘 監修(日本大学生産工学部教授)

2015:3:13:12:00:

ひこうきや うちゅう船ひこうきや うちゅう船
  • 偕成社
  • 名城大学教授 相馬仁(監修)/元浦年康(写真)/ネイチャー&サイエンス(著)
このカテゴリをもっと見る

TOPへ戻る

ページのトップへ